コラム [Viva New Zealand]

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ニュージーランド初のラグビー試合を復刻再現!!

文&写真:リュウ・タカハシ
2011年9月27日

 なんと二日連続の『Viva New Zealand』更新、しかも二日続けてラグビーネタです。もうこっちはラグビー狂乱状態ですから、はい。
 昨日の「僕らが見たかったのはカミカゼアタックだったのに......」は苦言ネタだったので、今日は楽しい話題です。

 世界中から観光客が集まる今回のワールドカップにあわせて、国中でいろんなイベントが開催されています。もちろん我がネルソンでもいろんなことをやってますよ。

 実はネルソンって単なる開催地の一つってだけじゃなくて、NZラグビー発祥の地なんです。
 英国留学から帰ってきたチャールズ・モンローが、彼の地で学んだ「新しいスポーツ」を地元で指導し、1870年にネルソン高校vsネルソンラグビークラブの試合がネルソンで開催されました。これが数十年後に本場英国ラグビー界を恐怖のどん底に叩き込むラグビー王国の萌芽だったとは、当時は誰も思いもよらなかったでしょうが。

 2011年9月20日(火)、ネルソン・トラファルガーパーク会場でのラグビーワールドカップ第一戦、イタリアvsロシア戦が行われたんですが、その前座的な幕開けイベントとして、同日この記念すべき141年前の試合が復刻再現されました。凝ったことに当時のユニフォームを再現し、ルールも当時の1862年ルールを採用するという本格派。会場もワールドカップが使用するトラファルガーパークのスタジアムではなく、141年前と同じボタニカル・リザーブ。
 僕も仕事サボって観戦してきました。

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 141年前にNZ初のラグビー試合が行われたボタニカル・リザーブで再現試合開催。平日の真っ昼間にもかかわらず、人口45,000人の町で6,000人の観客がつめかけた!


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 赤いベストに帽子がレフェリー。
 白いユニフォームに青い腰布がネルソン高校。
 そして茶色いジャージと画面右端の灰色のジャージがネルソンラグビークラブ。実はネルソンラグビークラブには、もう一色ネイビーのジャージがあって、合計3色。


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 この日は当時と同じく‎1862年ルールが採用されたのだが、これがなんと18人制! 2割多いと、めちゃくちゃ多く感じる。


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 当時はパスワークは「臆病者」とされたらしく、今よりも肉弾戦の割合が高かったらしい。また、危険なので今回は再現されなかったが、当時のルールではスネへの蹴りも許されていたとか。


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 ネルソン高校にネルソン・ラグビー・クラブがタックル! なんか笑っちゃってるように見えるが......。


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 ラグビーの華、乱闘勃発!


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 と思ってたら、おぉぉ、そこら中花盛りの大乱闘大会!
 でもレフェリーは試合を止めず、そのすきに乗じてネルソンラグビークラブがトライ! 会場大爆笑。

 というのはどうやら演出の一部だったようで、この直前には乱入した19世紀風の下着男を19世紀風の警備員が追い掛けるという一幕(人垣に阻まれて撮影失敗)もあった。どういうイベントにも必ず笑いを忘れないキウィらしい配慮がうれしい。

 白いテントの右に見えている木組みの枠がゴールポスト。


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 ネルソン高校、トライを決めてコンバージョンキック! 当時はコンバージョンは1点。
 ちなみに1862年ルールではトライだけでは得点にならず、コンバージョンキックに「トライ」できる権利が与えられるのみ。なるほど、だからトライっていう変な名前なんだな。
 もちろんトライを決めてもコンバージョンを外せば、1点も入らない。


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 ゴールポスト。どうやらこれはティートゥリー(カヌカ)の木。


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 レフェリーは、ステッキを振って試合を采配。


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 レフェリーが華麗。
 そういえばスクラムも今のように頭を下げて組むのではなく、直立したまま押し合う形だったらしく、モールとの区別がつきにくかった。


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 ノーサイド。結局ネルソンラグビークラブが、3 - 1でネルソン高校を下した。
 赤い衣装のおじさんは司会進行役。


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 19世紀風は、選手だけではない。


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 普段はTシャツに短パンで「ギライ、マイッ!」っつってるだらしねぇオッサン達に違いないのに、こういうカッコさせると妙に様になる。


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 おめかししたコスプレ婦人も大量発生。日本のコスプレ文化もあと40年たてば、こんな風に成熟するかもしれないので、楽しみに見守るのが吉かもしれない。


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 これだけ人垣がすごいと、足の長い人は得。


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 彼ら普段は半裸で「ハウジガーン、マイッ!?」な変なオッサンらに決まってるのだが(勝手に決めつける)、くやしいことに馬子にも衣装でやたらカッコいい。


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 ハーフタイムは、やはり当時の服装でネルソン高校が組体操を披露。


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 こちらは女子高生3人組(おそらくネルソン女子高校)。
 こういうのは前に回って顔を見ない方が夢が壊れなくて幸せなのだが、彼女たちは美形揃いだった。


 選手だけじゃなくて観客の中にも当時の装束を着た人がこのようにたくさん混じっていたのですが、これを見てやっと「ラグビーは上流階級のスポーツ、サッカーは貧民のスポーツ」という英国ヒエラルキー文化の一端が理解できたような気がしました。貴重な経験でした。

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