コラム [Viva New Zealand]
祝、e4MEDIAオープン。
文:リュウ・タカハシ
2009年5月28日
百年に一度の不況だそうです。わざわざそんなときに、新プロジェクト始動だなんて快挙なのやら、それとも愚行なのやら。
でも問題なのは、経済だけじゃないんですよね。気候が大きく変わりはじめて、どうやら僕らの住む場所が本格的に壊れはじめているようです。子供たちに楽しくて住みやすい世界を残してあげるには、経済の回復なんかまってられません。やるときはやるしかない。
ってなわけで、e4プロジェクト、ついに本格的に動き始めました。
難産でしたね。関係者の皆さん、ごくろうさまでした。でもこれからが本番です、がんばりましょう。
そして読者の皆さん、よちよち歩きのつたないサイトですが、成長を見守ってやってください。よろしくお願いします。
アウトドア系とか環境系のメディアサイトなんて、すでにたくさんあります。あえてe4を後発で起ち上げる意義は、スタッフの間でもずいぶん話し合いました。でも結論はここには書きません。これからちゃんと内容でお見せします。
その代わりといってはなんですが、e4というサイト名のことをちょっとお話ししましょう。
なんせ僕が発案者です。数ある案の中でなぜこれに決まっちゃったのか、今でもよく分ってませんが、ともかくオープン記念に裏話をご紹介しましょう。
ゴーフィールド社内であらかじめつけてあった仮のサイト名は、カタカナ四文字の造語でした。でも「ソトコト」っぽいよね、じゃぁ別案も考えようか、ってなことになりました。
そこで僕が最初に出した案が「E」と「e」。僕の住んでるニュージーランドにはアルファベット一文字をタイトルにした雑誌があるので、真似しました。「ソトコト」の真似をやめて、別の雑誌の真似ですが、それが何か?(笑)
「E」をあげたのは、Earth、Ecology、Environment、Energy-Efficient、Evolution、Expertなどなど、このプロジェクトのコンセプトにピッタリの言葉が多いから。
別案として「S」も考えてました。Sea、Sky、Soil、Sustainabilityなど、こちらも使い勝手がいいので。
次にバリエーションとして「E?」、「e?」、「E!?」、「e!?」ってのを思いつきました。問題提起のイメージをこめたクエスチョンマーク付き。
さらにダメ押しで考えたのが、「E4!?」、「e4!?」です。
何で「4」がでてきたかといいますと、一種の語呂合わせです。携帯メール(英語圏ではtext messageと呼ぶ)では、入力省略のために英単語を数字やアルファベット一文字に置き換えたりします。たとえば「late」は「l8」、「to you」は「2u」、「for you」は「4u」です。
つまり「E4!?」ってのは、「E for」の略です。
英語で「E for ○○」といえば、「○○の頭文字のE」という意味です。たとえば電話でスペルを伝えるときは、「My name is Ryu, R for rabbit, Y for yacht, and U for uniform.」なんて具合です。ちなみに僕がホントに自分の名前をスペルアウトするとき、「R for radiochromatography, Y for yttrotantalite, and U for unreconstructible」などとやりたくてウズウズしてしまうのですが、まだ実行に移したことはありません。イクジナシです。
というわけで、英語ネイテブが「e4」ときけば、反射的に何かEではじまる単語を頭に思い浮かべるはずなんです。Earthかもしれませんし、Endかもしれませんし、Emergencyかもしれません。人それぞれですね。その人それぞれっていうところが面白いなと思いました。
これが最初の思いつきです。
次に日本語だと、これを「良いよ」と読めてしまうことに気づきました。
そしてもちろん、公式にうたってあるように「4つのE」という意味にもとれます。
実際には、英語ネイティブ的には「4つのE」だったら「4E(s)」の方がしっくりきて、「e4」だとむしろ「4つ目のE」というニュアンスになるような気がするんですが、まぁあまり細かいことは気にしないことにしましょう。
これが僕の提案の裏話です。
----------------------------- サイトの公式な4つのEは「Earth, Ecology, Environment and Emotion」ですが、上に書いたように、僕はそれにくわえて一人一人が「自分なりの4つのE」をかかげるのが面白いんじゃないかと思ってます。
というわけで、最後に「リュウ・タカハシの4つのE(2009年版)」を書き記しておきます。
■ Edge ■
ダブルミーニングです。アマノジャクなので、ついつい色んな意味にとれる言葉を選んじゃいます。
一つ目は、地球環境が今や「崖っぷち」だということを、いつも心にとめておくため。
もう一つは、「力、迫力、激しさ」を自分の中に取り戻したいという、いささか衰え気味の中年オヤヂの願望です。
■ Entertainment ■
このプロジェクトに関わっていく上での、僕の基本的な課題です。
ここで扱うトピックは必ずしもお気楽なモノばかりではなく、シリアスなものもたくさん取り上げることになると思います。だからこそ、楽しさ、気軽さを忘れずに取り組みたいと思っています。辛気くさい文体は、別のサイトでさんざんやりましたから。
■ Erotic ■
シャイで内向的だった若い頃、恥知らずな「エロオヤヂ」は羨望の的でした。そろそろ機は熟してるはずなんですが、まだまだ修行が足りません。がんばります。
ってのは半分冗談ですが、e4に関わっていく上での「Erotic」ってのは「無味乾燥な議論に走りがちな環境問題を、艶っぽい切り口でとりあげてみたい」という自分自身のテーマです。ま、「Entertainment」の具体策2009年版といったところですね。
とはいえ、アマノジャクは分かりやすいあからさまなエロネタはやりませんので、そういうのは期待しないでください(笑)
■ Enishi ■
最後は日本語、「縁」です。
このプロジェクトに限ったことじゃありませんが、縁を大切にしないと何ごともうまく運びません。e4でどんな出会いがうまれ、そこから何が育つか、今からすごく楽しみにしています。
さて、あなたの4つのEは、何ですか? 編集部までお聞かせください 。
ではよろしくお願いします。
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