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電動アシスト自転車の可能性

内田一成

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**今、いちばん気になっている"シティコミューター"は、この"PAS GEAR"。業務用のタフな奴**

 先月の初めにヤマハが原宿に構える情報発信拠点"EX'REALM"から借り出したPAS CITY-Cを返却に行った。

 最新型のインプレを行う前に、旧モデルでしばらく借りて平気なものがあるというので、当初は一週間くらい借りて、電動アシストサイクルとはどんなものか、いろいろなシチュエーションで試してみようと思っていた。

 ところが、借りた初日に都心から埼玉の自宅まで自走で走って、その踏破力と気軽さにすっかり魅了されてしまい、ゴールデンウィークを挟んだりしたことをいいことに、ついに1ヶ月半もの間、私物化して日常もっとも多用する「足」として活用させてもらってしまった。

 今日も借り出したときと同じように埼玉から原宿まで自走で届けようと思っていたのだが、なんと乗り出そうとしたらいきなりパンク......思わず、「どうもPASはぼくの元から離れたくないみたいです」と電話して、そのまま引き取ってしまおうかと真剣に考えてしまった(笑)。

 図らずも長期に渡ってこの「電動アシスト自転車」と付き合って、これは旧来の「自転車」という概念で考えるのではなく、新しい乗り物として見たほうがいいのではないかと思った。

 身近にPASがあると、自転車で行くには遠かったり、坂道が多くて躊躇したりして、結局クルマで行ってしまうようなところへ、なんの躊躇もなくPASで行く気にさせる。

 片道8kmほどある本屋や、気になった隣町のホタルの名所に気軽に出かけたし、今までなら自転車で近くのコンビニでちょっとした買い物をしていたのが、PASに乗って出かけると、コンビニはそのまま通り越して少し先のスーパーまで足を伸ばそうという気にさせてくれる。

 結局、今日はパンクのせいでクルマにピックアップすることになったが、40kmあまりの道のりを自走で行くことにも、なんのためらいもなかった。

 前のレポートでも触れたが、車道も歩道も細かい路地でも走れる気軽さは自転車と同じで、 長距離を疲れ知らずで移動できるという実用性というか機動性はスクーターと比肩できる。PASが身近にあると、自転車もオートバイもそしてクルマも圧倒的に出番が減って、それこそ雨の日以外は、ほとんどPASと一緒にいるといった具合だった。

 今回借りていたモデルは、アシスト率が入力1に対して1の力を返す旧モデルだったので、今度は、1:2の新モデルを是非とも試してみたいと思う。しかし、これを試したら、間違いなく購入してしまうだろうなぁ......。

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