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森を再生し、森を楽しみの舞台としていくために

文・写真:内田一成

森

 「自然」というと、まず思い浮かぶのは、雄大なアルプスや南国の青い海、珍しい景色の広がる世界自然遺産など......。でも、そうした「大自然」ばかりが自然ではないはずだ。

 自然はもっとずっと身近なところにある。

 その典型といえば日本の国土面積の約7割を占める森だ。里山も含めて緑を湛えた森や林は都市のすぐ傍らに広がり、郊外に出ればもうそこは森の中といってもいい。

森

 本来、日本の森は明るく豊穣で、様々な命を育み、人は森に入ってそこから様々な恵みを受け取っていた。森という自然と日本人は深く付き合ってきた。

 ところが、あるときから森は顧みられなくなってしまった。

 それは、明るい広葉樹が人工の針葉樹にとって変わり、しかもその人工の森が手入れされずに放っておかれたために、森が荒廃してしまったためだ。

 国土の7割あまりを占める自然がほとんど生かされていない。それは、ぼくたちにとっても自然にとっても悲しいことだ。

 森を生き返らせ、森を自然体験の舞台としていくために、e4では木に触れあうことから見直してみたいと思う。

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