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鹿島灘ビーチコーミング(ゴーミング??)

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**かつて、白砂青松で知られた海岸の現在。漁業関連ゴミがおびただしいのが、なんとも悲しい**

写真・文 内田一成

前回エントリーした『瀬戸内国際芸術祭でトークライブ』のライブ前日、男木島の隣の女木島で開催されたビーチコーミングに参加した。鹿児島大学准教授で海洋ゴミの専門家である藤枝さんが講師に招かれたイベントで、瀬戸内を舞台にしたイベントは、もう何度も参加している。

藤枝さんは、ナホトカ号の重油流出事故の際に海岸のクリーンアップボランティアに参加したのをきっかけに、研究の主題を海事学から漂着ゴミに移したという異色の海の男。彼のビーチコーミングイベントに参加すると、海流が世界中を結びつけ、さらに魚や海獣、海鳥などの生物も相互に連鎖する環境の中で暮らしていることが実感できる。

瀬戸内から戻って、翌日には茨城の実家に父親の法事で帰った。久しぶりに命日に戻り、墓参りを済ませた後、懐かしい故郷の浜に出てみた。

かつては波打ち際まで100mもあるような遠浅の海岸で、防砂林の松と白い砂が弓なりに70kmも続く光景が、子供の目にも美しく感じた。それが、鹿島開発や砂浜の砂の供給源である利根川の上流にダムがいくつもできたために、年を追うごとに浜は痩せ、ときには座礁した船から流れだした重油に汚染され、大量の海洋ゴミが流れ着いて、無残な姿をさらすようになってしまった。

この日は、台風13号の余波もあるせいか、目も当てられない状態になっていた。

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**日本のゴミに混じって、ハングルや中国語の書かれたパッケージも多く見られる**

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**こいつは、もしや対岸から流れ着いた?**

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**漁網以外にも、イカ釣り船の電球や浮きなども目立つ**

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**注射器などの医療ゴミもある**

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**富山県のメーカーのラベルが貼られた鮭のフレークは、荒波で揉まれたせいか砂のようになっていた**

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**この持ち主はいったい......**

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**散弾の空薬莢**

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**フジツボの付着した100円ライター**

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**廃棄ゴミの犠牲者か?**

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**浜の惨状を見下ろす海岸段丘には小待宵草の可憐な花が揺れていた**

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