ライフスタイル [ニュージーランド歯をくいしばってのんき暮らし]
ゴアさん、またしてもごめんなさい
文&イラスト:Ryoko
2009年6月18日
ニュージーランド(NZ)では車はトコトン使われます。これまで我が家が乗ってきた車も ご多分にもれず そうとうの中古車ばかり。
こんなになっても、町のブラック・ジャック先生にシリツしていただき、時には心臓移植(エンジンのせ替えともいう)までをも いとわず敢行。 そうやって延命に延命を重ねて、もうどうにもダメだ と 思えたときが手放すときです。
今ダメそうなのが 2000年12月に購入以来、リュウの運転の横Gに だまって辛抱しつづけた'92年製ブルーバード。
車は2台ないと暮らしが成り立たないので。。。。
そこで 先日、車を買っちゃいました。。。
'88年製 TOYOTA タウンエース。。。ディーゼル・エンジン。。。。
ああ~、あ~あ~
布おしめを使っても、アクリルたわしを編み編みしても、靴下の穴ボコをつくろっても、結局 この辺りに いかんともしがたい そそり立つ壁があるのです。
ゴアさんのドキュメンタリー映画 「An Inconvenient Truth」 (不都合な真実) 次女(3歳)がこれをつけると 必ずお昼寝をしてくれることもあって 私はけっこうひんぱんに観るのですが、ラスト近くにこんな図が出てきます。
で、ゴアさんは
「If we do the right thing, then we're gonna create a lot of wealth, and lot of jobs.(もし、私たちが正しい方を選べば、そうしたらたくさんの富も仕事も生み出せるんです)」
というのです。
で、熱い聴衆が「そうだ!」って合いの手をいれるんですね。
本当にそうですよね。そう、地球を選ばなくちゃ。
ところがです。なぜか発展途上の家計を預かる主婦のレベルまでこの図を下げると こうなるのです。
そうして私はこう叫ぶのです。
「If I do the right thing, then I have to pay a lot of mortgage, and my hubby has to do a lot of jobs.(もし、私が正しい方を選ぶと、私はたくさんのローンを払わなくてはならなくなるんです。夫もたくさんの仕事をしなくてはならなくなるんです)」
すると心優しき友人が「そうよね~」と相づちをうってくれる・・・
もうここは、私 日本人ですから、すぐあやまっちゃう。ソーリー、ゴアさん、アイム・ソーリー。
でも、あやまっちゃったけど。。。 ウチの21歳になる新車は、ちょっと前まで隣町で寝たきりになっていたのを、昔フェラーリのメカニックをしていた(のに燃費効率までちゃんと考えてくれる)友人が元気にして 持ってきてくれたもの。 実は燃費は今までのブルーバードよりも更に良いらしいのです。決して黒煙はきまくり~の バックファイヤーしまくりというシロモノではないのです。 '88年製のディーゼル車を ここまでスムースに動くように なおせるんだな~と感心するような ありがたーい出来。友人曰く「あと5年は乗れるんじゃないかな(たぶん)」。ありがとう、ありがとう。
今は「エコのためにハイブリッドカーに買い替えましょう」のような風潮が強いですが、そこで私は疑問に思ったんです。 「古い車を燃費良くチューンアップしましょう」ってどうしてならないんだろうと。
分かります。新車売りたいんですよね。もう不惑も超えたおばさんですから、お目々キラキラさせて言ってるんじゃないんですよ。 いえ、でもホントの話、たとえば 「世界のトヨタ」が 今まで世界中にうりまくった膨大な数の車を 「超低燃費にバージョンアップするエンジン」のようなのを開発して バラ売りしてくれたら って思うんです。
いつか川上の方から 20年オチのハイブリッド・カーが流れてくるのもうれしいんですが、それよりも「バージョンアップパーツ作戦」は もっと地球規模で即効性があって、すさまじいマーケットで しかも産業として健康的だと思うのですがどうでしょう。
NZの道路は日本の車でいっぱいです。 新車も走っていますが、我が家のようなのも決して少なくありません。 みんなで中古車を大事に大事に使っています。 車がらみのエコを考えたときに 圧倒的に立ちふさがる壁を打ち破る新しい動きを 是非とも「世界一素晴らしい車を作る国 ジャパン」から 日本人の自信とほこりにかけて 発動しませんか。
実は 日本では車体ナンバーとエンジンナンバーが一致しないと車検が通らないのだそうです。 今でもそうですか? エンジンがダメになったら 車の一生もそれで ジ・エンド? 「新車売らんかな」という 過去の消費第一主義の悪しき遺産ですね。
え~、経験から申しあげますと エンジンのせ替えても まったく問題ありません。 NZのメカニックさん達は凄腕ですが、日本の超絶技巧整備士さん達が安全性を維持しながら のせ替え出来ないはずがありません。 こういうよく分からない取り決めは 国の恥です。 即撤廃。 そして ガンバレ ニッポン。

↑今回の参考映画↑
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