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TYRELL SZ

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文・写真:内田一成

 今回のタイレル・直島ツーリングで、ぼくはタイレルのベーシックモデルでありシンボルモデルでもある"SZ"をメインに試乗した。じつは、その夜、片道1時間の「深夜ヒルクライム」をこいつを相棒に体験する羽目になった。高松市内から塩江という郊外の山へ向けて15kmあまり。1/3は急勾配の登りが続く。

 さすがに、昼間、直島でツーリングした後のヒルクライムは辛かったが、たぶん、TYRELLでなければ途中でめげて市内へ引き返していただろう。

 前後にエアーサスペンションを装備して、リアのスイングアームはスチールブレードをカーボンコーティングしてサスペンションユニットのストロークに加えて、独特のしなりでリアへのショックを吸収してくれる。

 リジッドの軽さとパワーロスのないダイレクト感も長距離のライドやスピードを出すにはいいが、段差や舗装の切れ目の多い街中を気を使わずに流すには、やはりフルサスモデルがいい。

 とくに、ミニベロは小さな段差でもショックは大きく、サスペンションの効果は大きい。

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**エアサスカートリッジにカーボンヨークを組み合わせたTYRELL独自のサスペンションは、シンプルでありながら体重や走行状態にプログレッシブに反応するフラットライドなフィーリングを生み出している**

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**フレームはワンサイズながら、アジャスタブルステムの採用で体型に合わせてポジションをフィッティングできる**

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**一見同じフレームのようだが、微妙にジオメトリーが異なり、サスペンションの有無や素材を使い分けて、 それぞれの用途にあった個性を生み出している**

 今回は、今、爆発的にヒットしているGPSサイコン"GARMIN Edge705日本版"をナビゲーション用に、ステムに装着。まるで純正パーツのようにマッチして、これで、土地勘のない直島も深夜の高松ツーリングも何の不安も感じなかった。

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 翌日、バイクの返却がてら、タイレルの生みの親、廣瀬将人氏に話を伺う。詳細は、また別の機会に紹介するとして、 「作り手の顔が見え、そのモノに込められたコンセプトに共感して、ますますTYRELLのファンになってしまった」と、 とりあえず報告しておこう。

■タイレル■

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