インプレッション [ギア]
夏の軽快なフットウェアにベストマッチ --tekoソックス--
写真・文 内田一成
**ペットボトルを再生した素材を使用した"エコポリソックス"**
**オーガニックな環境で生産されるエコメリノウールを使用した"エコメリノソックス"
夏場のアクティビティのフットウェアというと、最近はスポーツサンダルやメッシュシューズが定着した。素足にこれらのフットウェアを履いていると涼しくていいのだけれど、そのまま長時間歩いたりバイクのペダリングをしているとかえって蒸れて豆ができてしまったりする。
去年は、夏の奥秩父を素足にメッシュシューズで登って、初めのうちは快適だったのだが、下りの途中から踝の下にマメができて、それが潰れ、難行苦行となってしまった。
スポーツソックスをこれらのフットウェアに組み合わせるのがベストなのだとは思うけれど、 それではせっかくの涼しさをスポイルしてしまうし、なんだか幼稚園児の装いのようでファッショナブルではない......普段からファッショナブルを気取るほどの者でもないけれど。
そこで、e4ショップでも扱っているtekoソックスのローカットタイプを試してみた。
tekoソックスは2004年にアメリカコロラド州に創業したメーカーで、タスマニアの契約牧場で生産される「エコメリノウール」とペットボトルを再生した「エコポリ」素材で機能的なソックスを創り出し、翌年には、アウトドアギアの評価で定評のバックパッカーズマガジン誌エディターズチョイスを受賞している。
エコメリノウールのほうは、サマーシーズンには少々厚手すぎるかとも思えたが、普通のウールよりも繊細な毛でしかも足が長いので、吸水性がとてもよく、汗をすぐに放散してくれる。また、最近の機能性ソックスの先駆けともいえるような立体的な裁断や袋状になったつま先、V字状の補強が入った踵など、マメができるのを防ぐ構造になっている他、土踏まずから甲にかけてのぐるりを心地よく締めつけて疲労を軽減すると同時に、激しい動きにもソックスがずれない構造になっていたり、アウトドアアクティビティでの足の動きを良く研究して、各部のパーツが作られている。
エコメリノのほうは、履いた瞬間は厚ぼったく蒸れるような感じがするが、しばらくするとそんな違和感はなくなり、蒸れを逃がすと同時に熱をうまく放散してくれるので、爽やかさがキープされる。
エコポリのほうは、厚ぼったい感覚はなく、初めから爽快だ。エコメリノに比べると、繊維の滑りがいいので、スポーツサンダルをルーズに履いていると、やや足が暴れる感じがする。かなりタイトに足を締めつける構造なので、フットウェア自体もいつもよりタイトにフィットさせたほうが快適だ。
何より、ローカットタイプなので、軽快な足元を見た目にもスポイルしないのがいい。
これでこの夏のフィールドは足の故障など気にせず満喫できそうだ。
【エコメリノ】
**つま先部分は嵩があるパイルで、クッション性が高い**
**踵も全体を包み込むように嵩のあるパイル使いになっていて、クッション性が高く快適だ**
**中央部は、疲労軽減とズレを防止するためのシャーリングが施されている。また、底部は厚く甲部は薄い生地使いとして、クッション性の高さと放熱性の高さを両立している**
**メッシュシューズの爽快さを損ねることなくベストマッチ**
【エコポリ】
**エコポリ素材のほうは、より細かい生地使いになっている。つま先と踵は、単に補強してクッション性を高めているだけでなく、つま先、土踏まず、踵で細かい生地使いがされている**
**エコポリのほうは、踝の下側までのカッティングで、より軽快なイメージ**
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