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ヘッドランプ "PETZL TIKKA XP"

文・写真:内田一成

「失せモノ・壊れモノ」続くの法則

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 先週末から今週半ばにかけて、信州の巨石巡りと「ツーリングマップル中部北陸」の旅をしてきた。

 旅の出発を前にして、長年愛用したポケットナイフをなくして不自由したので同様のものを新調したことを書いたが、じつは前回の取材の際にヘッドランプも故障し、テントポールも破損してしまった。失せモノや壊れモノは続くというが、これはどうしようもない。こんなことで変にへこんでいては、またも失せモノ壊れモノが続きそうなので、気分を変えて、いずれも新調した。

 ヘッドランプは長年「PETZL(ペツル)」の製品を愛用してきたが、今回もまたPETZLを選択。これまで使用していたのは「Micro」というハロゲン球を使用したものだった。時代はLEDが主流となり、球切れの心配無しに、電球タイプより遙かに長い電池寿命となっていたが、Microは軽量コンパクトで光量も十分で、しかもタフだったため、何不自由なく使用してきた。さすがに10年近く使えば、製品としての寿命ということなのだろう。

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**スポットライトモードでは、照射距離最大35m。ブーストモードを使えば20秒間だけ50m照射する。1ワット出力のハイアウトプットLEDは、従来のハロゲン球にも匹敵する光量を持つ**

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**ワイドアングルレンズを引き出せば、自然な散光となる。通常はこの状態で使うことが多い**

 そんなわけで、PEZTLには絶大な信頼を寄せていたので、今回もPETZLを選択したというわけだ。今回購入したのは「TIKKA XP」というモデル。同じPETZLの「ZIPKA(ジブカ)」というモデルも僕の周囲のアウトドアのプロたちに好評で、どちらにするか迷ったが、スポットライト機能を持っていて、遠距離まで照射できるティカならば、オートバイやバイクのオフロードツーリングの際にヘッドライトが切れた際に、応急的に使用できるので、こちらに決めた。

 ジブカが通常のLEDを四つ並べた広角照射タイプなのに対して、ティカXPはハイアウトプットLEDを用いて、広角照射の際にはスポットライトを拡散光に変えるワイドアングルレンズを備えている。

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**黄色いボタン右側がオンオフと光量調節を兼ねるボタンで、一回押すと最大光量、連続して二度押すと中間、三回押すと最小、四回押すと点滅モードとなる。左のボタンはブーストモードのボタン**

 光量は三段階に調節可能で、点滅モードも装備。点滅モードは、夜間にバイク(自転車)に乗るときに、腕に掛けて背後に向けることで、ポジションランプの役割を果たしてくれる。

 重量はわずか95gで、電池ボックスも一体となっているため、まったく邪魔に感じない。電池ボックスのパッキンなどもしっかりしているので、雨の中でも平気で使える。

 こうした道具は、気遣いなくラフに使えることがポイントだ。


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**首振り角の自由度も高く、夜間の行動からテント内での読書灯まで幅広く使える。電池は単四3本。連続照射時間は最大120時間**

■参考■

ペツルヘッドランプ
http://www.alteria.co.jp/products/Headlamp/headlamp_top.htm

アウトドアベーシックテクニック step2 装備
http://obtweb.com/technic/step02.html#7


2006年8月記

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