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子供とウィークエンド・プロジェクト - 『火をつけてみる』

文&写真:リュウ・タカハシ
2013年9月8日

 うろ覚えですが、映画『アバター』の冒頭で主人公が「There's no such thing as an ex-Marine. You may be out, but you never lose the attitude.」と独白するシーンがあります。手元に邦訳版がないので勝手に意訳しますと、「元海兵隊なんてものはない。除隊しても死ぬまで骨の髄まで染み込んだままだ」ってな感じでしょうか。
 これにならえば、「There's no such thing as an ex-Outdoor Guide」です。

 なぁんてかっこつけて書き始めましたけど、何のことはありません、この週末は子供と火遊びをしてみようというウィークエンド・プロジェクトです。
 ただしそこは元アウトドア・ガイド、マッチやライターを使ったんじゃ面白くありません。頭を使ってプリミティヴな火熾しに挑戦してみました(今気づきましたが、妻Ryokoの記事『子どもとあそぶ #1フェイス・ペインティング』の続編のような記事になっちゃいますねw)

 マッチやライターを使わない火熾し、今回は原始火熾しと呼ぶことにします。ポピュラーなのは木をこすりあわせる方法と、レンズを使う方法。経験者はご存じだと思いますが、煙が出るところまではどちらも案外簡単なんですが、そこから先がなかなか難しく、結局炎が燃え上がるところまではいかなかった、なんて方も少なくないと思います。大人でもそうなんですから、子供に火熾しさせようとなると、ますます大変そう......。
 そこで今回は秘密兵器をまず準備しました。



fire_project01.jpg

 何の変哲もないコットンボールをアルミ箔に包みます。完全に密封したあと、ぽつりとマッチの頭くらいの空気穴を開けておきます。
 使い古しのコットンTシャツを5cm四方くらいに切って数枚重ねてアルミ箔に包んでもOKです。



fire_project02.jpg

 我が家の場合は薪ストーブに放り込みましたが、キッチンのガス台の上に置いてもできます。
 空気穴からでるのは主にメタンガスなので火がつきます。その火が消えたら、すかさず火から下ろして空気穴をふさいで冷めるのを待ちます。ほんの2、3分の作業で......。



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 りっぱなチャー・コットンボール(炭コットンボール)ができあがり! 完全に炭化して縮んでますが、元のコットンボールのふわふわ感はそのまま。
 布地で作った場合はチャー・クロスと呼びますが、こちらもサイズは小さくなるものの、手触りやしなやかさは布そのものです。
 でもこれ、一瞬で火がつく恐ろしいファイヤー・スターターなのです。なんせふわふわの炭ですから。サバイバル・キットには入れておきましょう!

 繰り返し申し上げますが、めちゃくちゃ火がつきやすいので、取り扱い、保管にはくれぐれもご注意を!



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 チャー・コットンボールを、一つかみの乾いた枯れ草の真ん中にセット。



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 ここで虫眼鏡を使うと簡単すぎて面白くありません。ペットボトルを使います。
 ニュージーランドはまだ春先でそんなに日差しは強くありませんが......。



fire_project06.jpg

 ものの数秒でチャー・コットンボールから煙が上がりはじめます。



fire_project07.jpg

 すかさず、吹く! 吹く! 吹きまくる!



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 つきました! 原始火熾し(ほぼ)初挑戦の11才の長女、大成功。



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 ご満悦(^ ^)

 木をこすりあわせる方法でも、火打ち石(フリント、メタルマッチなど)を使う方法でも、チャー・コットンボールやチャー・クロスを用意しておくだけでうんと楽になります。

 次は雨の中で子供と原始火熾しに挑戦してみなくては。



【e4記事子供プロジェクト関連過去ログ】

 ◎NZ歯をくいしばってのんき暮らし「子どもとあそぶ #1フェイス・ペインティング」 by Ryoko



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