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やまみちアドベンチャーGPSライド

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文・写真: 内田一成

 秋雨前線が奇跡的に丸一日途切れた昨日、千葉県の佐倉から印旛沼、成田周辺をサイクリングしてきた。 

 「やまみちアドベンチャー」 を主催するサイクリスト丹羽隆志さんが企画した"GPSライド"のサポート。丹羽さんは、自身の取材編集したガイドブックで、交通量の少ない静かな里山を繋ぐ道や、観光ガイドがあまり取り上げないが雰囲気のある地方都市などをサイクリングを堪能するのに最適の道として紹介し、やまみちアドベンチャーのツアーでも、自身でガイドしている。

 だが、彼のガイドブックを参考に走っても、地図読みが得意でない人は道に迷ってしまったり、ガイドツアーでは、せっかく風景や土地の雰囲気を堪能できるコースなのに、前走者の背中ばかり見て周りの景色を覚えていないといったことも多く、なんとか、彼自身が感じたのに近い体験をしてもらえないだろうかと考えていた。

 そして、彼が思いついたのが、自分で丹念に調べて選んだベストコースを収録したGPSをバイクに装備して走ってもらうことだった。

 オートバイのツーリングライダーやバックカントリーで遊ぶアウトフィッターの間ではGPSを使ったナビゲーションはかなり一般的になってきたが、サイクリストの間では、ようやく本格的に普及し始めたところだという。

 丹羽さん自身も、昨年の後半から使い始めたばかりだが、すでに海外のツアーなどでは必需品となり、国内でも、主にツアーコース設定のためのログを取るギアとして欠かせないものになっている。

 今回は、10名の参加者のうち半分はGPS所有者だったが、ほとんどの人は現在位置を知るために使っているだけで、事前にルートを作って転送したり、自分独自のWaypointやPOIを登録して訪ねたり、走行記録をマップソースで管理するといったことを実践している人は少なかった。

 またGPSの設定もほとんどデフォルトのままで、自分のニーズに合わせてプロファイルを決定している人もいなかった。

 今回は、eTrexLegend、Edge705、Cololado300、Oregon300と多彩な機種が揃い、さらには英語版も混じって、ぼくにとっても機種毎の比較ができるいいチャンスになった。

 朝、コスモスの畑の中で風車が回る「佐倉ふるさと広場」に集合。さっそく、GPS取り扱いのレクチャー...... 基本的な機能を押さえてもらって、すぐに出発する。

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 ぼくがGPSを使い始めたのは、レイラインハンティングで地図にも載っていない物件の位置をなんとか調べ、実際に現場でGPSを使ってピンポイントで場所を特定し、さらに他の物件との位置関係を調べたり、さらには物件を結んだ線上を性格にトレースしていって、そこに隠されたものを探すのが目的だった。

 物件(聖地)を結んで、意図的に形作られたレイラインを検証するためには、GPSが無ければ始まらない。必要に迫られ、デジタルマップと合わせて、徹底的に使い込んでいった。

 ハンディGPSの良さは、車、オートバイ、自転車、徒歩、ときにはシーカヤックやヨットと、シチュエーションに応じて使い分けられ、堅牢でコンパとな作りなのでラフに扱えるところにある。ぼくのOregon300は、カーナビ同様のナビゲーションが可能なロードマップ、登山やバックカントリーで使える地形図、そしてシーカヤックのときに使う日本近海図をすべて収めてある。実際にOregon一つで陸から海... ...そのうち空でも......へといつも携えて使っている(『Oregon万能化計画』 )。

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**やまみちアドベンチャーでは、eTrexLegendとEdge705がレンタルバイクとともに用意される。あらかじめ丹羽さんが実走してチェックしたコースが収納され、丹羽さんのガイドなしでも(笑)、正確にコースをトレースできる... ...といっても、やまみちのツアーは、丹羽さんの話しが大きな魅力なのだが**

 佐倉ふるさと広場を出発した一行は、まずサイクリングロードを北上していく。今回使用した日本版の機種にはシティナビゲーターver10という最新のロードマップが収納されているが、残念ながらサイクリングコースは未対応で、マップマッチング設定をオフにしておかないと、一般道を繋いだとんでもない迂回コースを指示されてしまう......これは自転車向けにぜひとも収録してほしいところだ。

 サイクリングロードを離れると、丹羽さんが事前に選んだ住宅街の中の抜け道や農道をのんびりと進んでいく。

 さらに、両側に土産物店や食堂が並ぶ賑やかな参道に出たと思ったら、成田山新勝寺だった。

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 新勝寺にお参りし、名物のウナギで腹ごしらえした後、ツアー再開。

 GPSにもだいぶ慣れてきたので、先頭をローテーションしながら進む。丹羽さんは、トップに立つ人に、「先頭に立つと、何故かみんなペースが上がってしまうんですよね。なるべくゆっくりを心がけてください」と話すのだが、「わかりました」と頷いて走り出すと、100%、脱兎のごとく飛び出して独走態勢となってしまう(笑)。GPSが無ければ、みんな必死で追いすがるところだが、行く道はわかっているので、みんな余裕のマイペースで進んでいく。

 こうしたツアーを何度も企画してきた丹羽さんは、何の目印もない農道で曲がり角を指示するのがいちばん難しかったという。できれば、それぞれのペースでばらけて走ってもらいたいのだが、こうした場所でミスコースすると、ほんとうの迷子になってしまう。さらに、いちいち地図を見て間違いのないように場所を確かめていては、それだけで時間を食うし、何よりせっかくののんびりした景色や雰囲気を楽しむ余裕が持てない。

 GPSを導入すれば、紙の地図のネガティヴな要素はすべて払拭できる。そこで生まれた余裕を生かして、今まではできなかったより細かいルート設定や長いコースも可能となる。

 だだっ広い畑の中の道を颯爽と進んでいくみんなを遠望しながら「GPSがあったら、ガイドがいらなくなっちゃいますね」と、丹羽さんは高らかに笑う。

 ガイドの要素は、ルーティングというよりも、要所要所での土地にまつわる蘊蓄話しや、参加者の体力や好みに応じたきめ細かい対応のほうが重要だから、GPSを導入することによって、よりガイディングの内容を深めていくことができるだろう。

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**広い畑の中の道をそれぞれのペースでのんびり進む**

 今回は、やまみちアドベンチャーのツアーも何度も体験しているベテランのサイクリストが多く、 やはりいちばん関心が高かったのはサイコンとGPSが合体したEdge705だった。登山やバックカントリースキーを楽しみつつサイクリングもというお客さんは、コンパクトで単三乾電池が使えるLegendに関心が高かった。

 さらにすでに60CSxやColoradoを持っていて、自分のGPSで参加した人は、PCとのリンケージやデジタルマップの操作に関心が高かった。

 一台だけローマ字表記の「ルーティング可能」 とされるサードパーティ製マップソースを収納したOregon300の英語版があったが、これは、一方通行などの通行規制や信号機、さらには舗装の有無などの道路情報を含まない地図で、ルーティングといっても細かく刻んだポイント間を直線で結んだ「簡易表示」 ともいえるもので、あまり使い物にならなかった。紙の地図で正確なルーティングができる人なら使いでもあるとは思うが、それでもストレスは大きいだろう。また、車では道路情報を含まない簡易ルーティングはかえって危険だ。

 また、あらためて感じたのは、漢字表記の便利さだ。表意文字である漢字は、目に飛び込んできた瞬間にその意味を理解できる。ところが英語表記の場合は表音文字だからいちいち読んで理解しなければならない。「佐倉小学校」と「佐倉中学校」も一目で識別できるけれど、 「Sakurashougakko」「Sakurachuugakkou」では、瞬時には識別しにくい。漢字文化の中では、やはり日本語表示が便利だし、安全マージンも高いという印象だった。

 やまみちアドベンチャーでは、今後もGPSライドの企画を行っていくとのことなので、GPS初心者、GPSに興味がある人は、参加してみるといいだろう。ぼくのほうも、若狭で実施している「不老不死ツアー」 を電動アシスト自転車"PAS"とGPSを組み合わせて行う予定なので、乞うご期待!!

 

やまみちアドベンチャー
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GARMIN Oregon300日本版、Edge705日本版

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